💾 修理コラム
修理に出すとデータは消えるのか|預ける前にやっておくこと
写真、連絡先、アプリのデータ。修理でいちばん心配なのがこれです。Appleは「返却されたときにデータが消去されている場合がある」と案内しています。何が起きるのか、預ける前に何をしておけばよいのかを整理しました。
iPadの修理を考えるとき、料金と同じくらい気になるのが「預けたらデータはどうなるのか」です。写真も連絡先も、仕事の書類も入っています。
結論から書きます。Appleは「デバイスのデータが消去されている場合がある」と明記しています。街の修理店の場合は作業の内容によって変わります。どちらにしても、預ける前の準備がすべてです。
Appleの場合:「消去されている場合がある」
Appleは修理に出す準備についての公式ページで、次のように案内しています。Apple StoreまたはApple正規サービスプロバイダからiPhoneまたはiPadが返却された際は、デバイスのデータが消去されている場合があることに注意してほしい、というものです。
つまり「消える可能性がある前提で預けてください」というのが公式の立場です。修理の内容によっては本体そのものが交換になることもあり、その場合、元の端末に入っていたデータは戻りません。
バックアップを取らずに預けると、戻ってこないことがあります。「たぶん大丈夫だろう」で進めず、預ける前に必ずバックアップを取ってください。
街の修理店の場合:作業の内容によります
街の修理店では、割れた画面や劣化した電池など壊れた部品だけを交換する作業が中心になります。本体の基板やストレージはそのまま残るため、データも残ることが多くなります。
ただし、これは「絶対に残る」という意味ではありません。作業中に予期しない不具合が起きることもあれば、症状によっては初期化が必要になることもあります。当サイトでは各店舗の対応内容までは掲載していませんので、データの扱いについては必ず店舗に直接ご確認ください。
問い合わせのときは「データは残りますか」ではなく「データが消える可能性はありますか」と聞くと、正確な答えが返ってきやすくなります。可能性がゼロだと言い切れる作業はほとんどないためです。
預ける前にやっておくこと
Appleが公式に案内している手順を軸に整理します。端末が反応しない場合や、すべてを実行できない場合は、できる手順だけを行ってくださいとAppleは補足しています。
- バックアップを取ります。iCloud、Mac、Windowsパソコンのいずれかで取れます。方法はApple公式のiPhoneやiPadのバックアップ方法にまとまっています。
- iCloudの同期が終わっているか確認します。「設定」アプリを開いて自分の名前をタップし、「iCloud」をタップします。「iCloudに保存済み」の横にあるステータスアイコンが緑色になっている必要があります。
- ウォレットからカードやパスを削除します。ウォレットアプリを開き、カードまたはパスを選んで詳細ボタンから削除します。
- 「部品と修理の履歴」を確認します。部品の横に「修理を完了」と表示されている場合、持ち込む前にその修理を完了しておく必要があります。完了できない場合、その部品について保証対象外の修理サービス料金が請求されたり、修理を受けられないことがあるとAppleは案内しています。
- 「探す」をオフにします。「設定」アプリを開いて自分の名前をタップし、「探す」→「[デバイス]を探す」の順にタップしてオフにします。この方法でオフにできない場合は、「探す」アプリまたはiCloud.com/find からお使いのデバイスを選び、「このデバイスを削除」を選択します。
4番目の「部品と修理の履歴」は、あまり知られていない項目です。過去に部品を交換したことがある端末では確認しておくと、当日になって修理を断られる事態を避けられます。
パスワードとパスコードの扱い
ここはAppleがはっきりと書いている部分なので、そのままお伝えします。
- Apple Accountのパスワード、デバイスのパスコード、アカウントのセキュリティ情報は、絶対にほかの人に教えないでください。
- AppleもApple正規サービスプロバイダも、このような情報の提供をお願いすることは絶対にありません。
- ソフトウェアサポートによっては、デバイスのパスコードやApple Accountのパスワードの入力が必要になる場合があります。技術者がデバイスを操作している間は、そばを離れないでください。
この考え方は、修理先がどこであっても同じです。パスコードを聞かれた場合は、なぜ必要なのか、どの作業に使うのかを確認してください。動作確認のために必要になる場面はありますが、その場合も入力はご自身で行い、作業に立ち会える形にできないかを相談されるのが安全です。
持ち込むときに用意するもの
Appleに持ち込む場合、公式には次のものを持参するよう案内されています。予約が必要かどうかも、事前に確認が必要です。
- デバイス本体と、不具合のあるアクセサリ(Apple Pencilに不具合がある場合は、併用しているiPadも一緒に)
- ご購入時のレシート(購入証明が必要になる場合に備えて、できれば)
- 運転免許証やパスポートなどの本人確認書類
街の修理店の場合、必要なものは店舗によって異なります。本人確認書類を求められることは多いので、用意しておくと手続きが早く進みます。
バックアップが取れない状態のとき
困るのはこの場合です。画面が割れてタッチが効かない、表示されない、電源が入らない——こうなると、バックアップも「探す」のオフも自分では行えません。
「探す」については、本体を操作できなくてもiCloud.com/find からパソコンやほかの端末で解除できます。Apple Accountのパスワードが分かれば、この方法が使えます。
タッチが効かなくなる前に判断するのがいちばん確実です。画面の表示不良やタッチの不具合は進行することがあり、完全に操作できなくなると、バックアップも初期化も自分ではできなくなります。「まだ使えるから」と先延ばしにするほど、選べる方法は減っていきます。
よくある質問
-
画面の交換だけなら、データは残りますか?
部品の交換だけで済む作業であれば、本体のストレージはそのまま残るため、データも残ることが多くなります。ただし作業中に予期しない不具合が起きる可能性はゼロではありませんし、症状によっては初期化が必要になることもあります。どの窓口に出す場合でも、事前のバックアップは必要だとお考えください。
-
iCloudにバックアップする空き容量がありません。
無料で使えるiCloudの容量には上限があります。容量が足りない場合は、MacやWindowsパソコンへバックアップする方法があります。手順はAppleの公式ページにまとまっていますので、そちらをご確認ください。
-
「探す」をオフにしないと修理できないのですか?
Appleは、修理に出す準備の手順として「探す」をオフにすることを案内しています。街の修理店でも、作業や動作確認の都合からオフを求められることがあります。ご自身で操作できるうちに済ませておくと、当日の手続きがスムーズです。
-
修理後に端末が返ってきたら、まず何をすればよいですか?
データが消去されている場合は、事前に取っておいたiCloudやパソコンのバックアップから復元します。あわせて、iCloudへのサインインや「探す」の設定、ウォレットに登録していたカードなど、預ける前にオフにしたり削除したりした項目を戻していきます。
お住まいの都道府県から、iPad・タブレットの修理に対応している店舗を探せます。
出典
- Apple「iPhoneやiPadを修理に出す準備をする」support.apple.com/ja-jp/109519(2026年8月28日に確認)。データが消去されている場合があること、預ける前の手順、パスワードの扱い、持ち込み時に用意するものに関する記述は、このページの内容にもとづいています。
- Apple「iPhoneやiPadのバックアップ方法」support.apple.com/ja-jp/108771(2026年8月28日に確認)
- Apple「デバイスを探す」www.icloud.com/find(2026年8月28日に確認)
- 街の修理店でのデータの扱いは店舗ごとに異なります。当サイトは各店舗の対応内容を掲載していませんので、必ず各店舗へ直接ご確認ください。
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