🧊 修理コラム
iPadの画面割れ修理はいくらかかる?費用の目安と修理方法の違い
iPadの画面が割れたとき、修理にいくらかかるのか。Apple公式に掲載されている料金と、街の修理店での考え方には大きな違いがあります。機種ごとの目安と、費用を左右する条件を整理しました。
iPadの画面を割ってしまったとき、まず気になるのが修理代です。ところが調べはじめると、数千円から十数万円まで、あまりに幅のある数字が並んでいて戸惑う方が多いと思います。
この幅には理由があります。iPadの画面修理はどこで直すかによって、作業の中身そのものが変わるからです。まずはそこから整理していきます。
iPadには「画面だけの修理料金」という区分がない
Apple公式のiPadの修理見積りページを開くと、iPadの料金は「バッテリー修理」と「その他の損傷」の2つしか用意されていません。iPhoneのように「画面の修理」という独立した料金区分がないのです。
つまりAppleに修理を依頼する場合、画面割れは「その他の損傷」に含まれます。iPhoneの画面修理の感覚で金額を予想すると、実際の見積りに驚くことになります。ここがiPhoneとiPadでいちばん違うところです。
Apple公式に掲載されている料金(保証対象外の場合)
実際の金額を、Apple公式の見積りページから機種別に並べます。いずれもAppleCare+などの保証に加入していない場合の金額です。
| モデル | バッテリー修理 | その他の損傷(画面割れを含む) |
|---|---|---|
| iPad(第9世代) | 15,000円 | 50,800円 |
| iPad(第10世代・Wi-Fi) | 20,800円 | 58,800円 |
| iPad(A16・Wi-Fi) | 20,800円 | 64,800円 |
| iPad mini(第6世代・Wi-Fi) | 20,800円 | 68,800円 |
| iPad mini(A17 Pro・Wi-Fi) | 20,800円 | 73,800円 |
| iPad Air(第5世代・Wi-Fi) | 20,800円 | 84,800円 |
| iPad Air 11インチ(M2・Wi-Fi) | 20,800円 | 91,800円 |
| iPad Air 13インチ(M4・Wi-Fi) | 25,800円 | 120,400円 |
| iPad Pro 11インチ(M4・Wi-Fi) | 30,800円 | 164,300円 |
| 11インチ iPad Pro(M5・Wi-Fi) | 30,800円 | 173,100円 |
出典:Apple「AppleによるiPadのサービスと修理」(2026年8月28日に確認)。いずれも消費税は別途かかります。最終的な料金は診断・検査を行ったうえで確定されるため、あくまで見積りとしてご覧ください。また、Apple正規サービスプロバイダはサービス料金を独自に設定しているため、金額が異なる場合があります。
並べてみると傾向がはっきりします。iPad Pro、iPad Air、iPad mini、iPadの順に高く、同じシリーズでも新しい世代ほど高くなります。いちばん新しいiPad Proでは17万円台に達し、iPadの旧モデルとは3倍以上の開きがあります。画面が大きいこと、部品そのものが高価であることが、そのまま金額に出ています。
「これなら買い替えたほうが安いのでは」と感じる金額になることがあります。実際、発売から年数が経ったモデルでは、修理料金が中古の本体価格を上回る場合もあります。
費用を判断するときは、修理代だけを見るのではなく、お使いのモデルがいま買うといくらなのかを並べて比べると整理しやすくなります。
AppleCare+に加入している場合
AppleCare+に加入していると、落下や水濡れなど過失や事故による損傷の修理を、定額のサービス料で受けられます。上の表の金額を全額負担する必要はありません。
- iPad向けのAppleCare+は、780円/月(税込)または7,800円/年(税込)から
- 落下や水濡れなど、過失や事故による損傷に対する修理は利用回数の制限なし
- Apple Pencil 1本と、Apple製iPad用キーボード1台も保証の対象
- 盗難・紛失プランに加入していれば、盗難や紛失も1年間に2回まで保証の対象
実際に支払うサービス料の金額はApple公式のAppleCare+のページに記載がありますので、加入されている方はご自身のモデルの条件をご確認ください。保証に入っているかどうかで、負担する金額はまったく変わります。まず最初に確認しておきたい点です。
街の修理店では何が違うのか
Apple以外の修理店では、破損した画面の部分だけを交換する方法をとることが一般的です。本体をまるごと別のものに替えるのではなく、割れた部品を取り外して新しい部品に付け替えます。そのため、費用の考え方そのものが変わります。
ただし当サイトでは、各店舗の修理料金は掲載していません。料金は機種・症状・時期によって変わるうえ、同じ「画面割れ」でも状態によって作業の中身が変わるためです。実際の金額は各店舗の公式ページ、または直接のお問い合わせでご確認ください。
修理店に問い合わせるときは、モデル名を先に確認しておくと話が早く進みます。「iPad Air(第5世代)」のように世代まで分かると、その場で目安の金額を答えてもらえることが多くなります。
モデル名は本体の「設定」→「一般」→「情報」を開き、「機種名」の欄で確認できます。
費用を左右する6つの条件
同じ「画面割れ」でも、見積りが変わる理由はいくつかあります。問い合わせる前に、ご自身のiPadがどれに当てはまるかを見ておくと、金額の話が理解しやすくなります。
-
画面が一体型か分離型か
ガラスと液晶が貼り合わされた一体型は、ガラスだけが割れていても画面ごと交換になります。分離型より部品代が上がります。
-
モデルと世代
画面が大きく、新しいモデルほど部品の価格が上がります。Apple公式の料金表にも、その差がそのまま表れています。
-
タッチが反応するか
割れていてもタッチ操作が正常なら、交換する範囲が狭く済む場合があります。反応しない箇所があると、作業の範囲が広がります。
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表示が正常か
画面に線が入る、一部が映らない、黒い染みが広がるといった症状があるときは、表面のガラスだけの問題ではありません。
-
フレームの歪み
落下によって本体のフレームが歪んでいると、新しい画面がうまく収まらず、追加の作業が必要になることがあります。
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部品が手に入るか
発売から年数が経ったモデルは部品の供給が減り、対応できる店舗が限られる場合があります。古い機種ほど早めの確認が必要です。
一体型のモデルと、分離型のモデル
6つのうち、金額に大きく効くのに見落とされやすいのが画面の構造です。iPadの画面は、表面のガラス(タッチセンサー)とその下の液晶が貼り合わされている「一体型」と、別々になっている「分離型」の2種類に分かれます。Appleは前者を「フルラミネーションディスプレイ」と呼んでいます。
分離型は、ガラスだけが割れていて表示に問題がなければ、ガラス側だけを交換できる場合があります。一方の一体型は貼り合わせをはがせないため、ガラスのヒビだけでも画面ユニットごと交換することになります。同じ「画面割れ」でも部品代が変わるのはこのためで、一体型のほうが高くなります。
| シリーズ | 一体型(フルラミネーション) | 分離型 |
|---|---|---|
| iPad Pro | 全モデル(9.7インチ/10.5インチ/11インチ 第1世代〜M5/12.9インチ 第1〜第6世代/13インチ M4・M5) | なし |
| iPad Air | iPad Air 2 以降のすべて(第3・第4・第5世代/11・13インチ M2・M3・M4) | iPad Air(第1世代) |
| iPad mini | iPad mini 4 以降(第5世代・第6世代・A17 Pro) | iPad mini 2、iPad mini 3 |
| iPad(無印) | なし | 第5世代〜第10世代、iPad(A16)まですべて |
出典:Apple「iPad – モデルを比較する」のフルラミネーションディスプレイの記載をもとに、掲載されている40モデルを整理したものです(2026年8月28日に確認)。
表のとおり、いま売られているモデルの中で分離型なのは無印のiPadだけです。iPad Proは初代から一貫して一体型、iPad AirはiPad Air 2以降、iPad miniはiPad mini 4以降が一体型になっています。先ほどのApple公式の料金表で無印のiPadがもっとも安く並んでいたことと、傾向が重なります。
分離型のモデルでも、ガラスのみの交換を扱っていない店舗があります。作業の難しさや仕上がりの問題から、画面ユニットごとの交換だけを受け付けている場合があるためです。
問い合わせるときに「ガラスだけの交換ができるか」まで確認すると、金額の幅がはっきりします。
なお分離型であっても、画面に線が入る、一部が映らないといった表示の症状があるときは液晶側の交換も必要になります。「ガラスだけが割れている」と言えるのは、表示とタッチ操作の両方が正常なときだけです。
修理するか、買い替えるか
修理費用が本体価格に近づいてくると、判断に迷います。次の点を並べて考えると整理しやすくなります。
- そのiPadをあと何年使う予定か
- バッテリーの持ちはどうか(画面と同時に交換できる場合があります)
- 保存しているデータを新しい本体へ移す手間をどう見るか
- 手放す場合、割れたままでも引き取ってもらえるか
なお画面が割れたiPadでも、状態によっては買い取りに対応している店舗があります。修理費用と、下取り・買い取りの金額の両方を調べてから決めると、選べる道が広がります。
割れたまま使い続けるとどうなるか
細かいガラス片で指を切ることがあります。お子さまが使う場合は特に注意が必要です。
割れ目から水分やホコリが入り、内部の基板まで届くと直せる範囲を超えてしまうことがあります。
タッチが効かなくなると、初期化やデータの取り出しが自分でできなくなります。手放すときにも困ることになります。
ヒビが小さいうちは「まだ使えるから」と先延ばしにしがちですが、割れは広がる方向にしか進みません。早めに判断されるほうが、選べる方法は多く残ります。
よくある質問
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画面割れの修理は自分でできますか?
交換用の部品や工具は市販されています。ただしiPadは画面が本体に強く接着されており、加熱してはがす作業が必要です。内部のケーブルやバッテリーを傷つけると、直せる範囲を超えてしまうことがあります。作業の内容と、失敗したときの影響を理解したうえで判断する必要があります。
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修理に出すとデータは消えますか?
作業の内容によって異なります。部品の交換だけで済む場合はデータが残ることが多い一方、本体そのものを交換する方法ではデータは戻りません。いずれの場合も、修理に出す前にバックアップを取っておくと安心です。
-
保証期間が過ぎた古いiPadでも修理できますか?
部品が手に入るかどうかによります。発売から年数が経ったモデルは、対応できる店舗が限られることがあります。お使いのモデル名を伝えて、事前に問い合わせて確認すると確実です。
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ガラスだけが割れていて表示は正常です。安く済みますか?
表示とタッチ操作が正常であれば、交換が必要な範囲が狭くなる場合があります。ただしiPadは画面の部品が一体になっている機種が多く、ガラスだけを分けて交換できないこともあります。実機を確認してもらったうえでの判断になります。
お住まいの都道府県から、iPad・タブレットの修理に対応している店舗を探せます。
出典
- Apple「AppleによるiPadのサービスと修理」support.apple.com/ja-jp/ipad/repair/service(2026年8月28日に確認)
- Apple「AppleCare+」www.apple.com/jp/applecare/(2026年8月28日に確認)
- Apple「iPad – モデルを比較する」www.apple.com/jp/ipad/compare/(2026年8月28日に確認)。一体型と分離型の区分は、同ページの「フルラミネーションディスプレイ」の記載に基づいています。
- 本文に掲載した料金は、上記のApple公式サイトに掲載されていた金額です。料金は改定される場合がありますので、最新の情報は公式サイトでご確認ください。
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