🧩 修理コラム
iPadの画面は一体型と分離型で修理が変わる
iPadの画面は、ガラスと液晶が1枚に貼り合わさった「一体型」と、2枚が別々になっている「分離型」に分かれます。どちらなのかで、直せる範囲も、かかる費用も変わります。40モデルのどちらなのかを一覧にしたうえで、修理の現場での違いをスマップル熊本店のスタッフに聞きました。
iPadの画面が割れたとき、同じ「画面割れ」でも、直し方はモデルによってまったく別ものになります。ガラスだけを張り替えられるiPadと、画面をまるごと交換するしかないiPad。この2つがあるからです。
見た目はどちらも同じ1枚の画面ですが、中の作りが違います。そして、この違いが修理代を2倍以上に変えます。
iPadの画面には「一体型」と「分離型」がある
iPadの画面は、指で触れるガラス(タッチパネル)と、映像を映す液晶という2つの層でできています。この2枚が工場で1枚に貼り合わされているか、別々のまま重ねてあるかで、呼び方が変わります。
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一体型(フルラミネーション)
ガラスと液晶がすき間なく貼り合わせてあります。画面が浮いて見えず、表示がくっきりする一方で、ガラスだけを剥がして替えることができません。割れたら画面ユニットごとの交換になります。
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分離型
ガラスと液晶が別々の部品になっています。ガラスだけが割れて表示は無事、という状態ならガラスだけを交換できます。逆に、液晶だけが壊れているなら液晶だけを替えられます。
Appleは仕様表でこれを「フルラミネーションディスプレイ」と呼んでいます。この記載があるモデルが一体型、無いモデルが分離型です。
どのモデルがどちらなのか(全40モデル)
Apple公式の比較表に掲載されている40モデルを整理すると、次のようになります。
| シリーズ | 一体型(貼り合わせ) | 分離型(ガラスと液晶が別) |
|---|---|---|
| iPad(無印) | なし | 第5世代〜第10世代、iPad(A16)まですべて |
| iPad Air | iPad Air 2 以降のすべて(第3・第4・第5世代/11・13インチ M2・M3・M4) | iPad Air(第1世代) |
| iPad mini | iPad mini 4 以降(第5世代・第6世代・A17 Pro) | iPad mini 2、iPad mini 3 |
| iPad Pro | 全モデル(9.7/10.5/11インチ 第1世代〜M5/12.9インチ 第1〜第6世代/13インチ M4・M5) | なし |
出典:Apple「iPad – モデルを比較する」のフルラミネーションディスプレイの記載をもとに、掲載されている40モデルを整理しました(2026年9月7日に確認)。
つまり、分離型は40モデル中10モデルだけです。内訳は次のとおりで、残る30モデルはすべて一体型です。
- iPad(第5世代)/(第6世代)/(第7世代)/(第8世代)/(第9世代)/(第10世代)/iPad(A16)
- iPad Air(第1世代)
- iPad mini 2/iPad mini 3
自分のiPadがどれか分からないときは。「設定」→「一般」→「情報」を開くと「機種名」が出ます。画面が映らないときは、本体の裏側に小さく刻印された「A」で始まる型番(例:A2602)をApple公式のサイトで照合すると分かります。
費用が2倍以上変わることがある
分離型は、割れた側だけを替えられます。ガラスだけが割れていて表示もタッチも正常なら、その1枚だけの交換で済みます。一方の一体型は、ガラスの端がわずかに欠けただけでも、画面ユニットごとの交換になります。
実際にどのくらい違うのか、今回取材したスマップル熊本店の掲載料金で並べてみます。
| モデル(例) | 画面の作り | 修理料金(税込) |
|---|---|---|
| iPad(第9世代) | 分離型 | ガラス交換 12,870円 / 液晶交換 19,580円 |
| iPad mini(第5世代) | 一体型 | 画面交換 21,780円 |
| iPad Air(第5世代) | 一体型 | 画面交換 30,800円 |
| 12.9インチiPad Pro(第5世代) | 一体型 | 画面交換 41,800円 |
2026年9月7日にスマップル熊本店の掲載料金を確認したものです。料金は店舗や時期によって変わります。お近くの店舗の料金は、各店舗のページでご確認ください。
同じ「画面が割れた」でも、分離型のiPadでガラスだけなら1万円台前半。一体型のiPad Proになると4万円を超えることがあります。2倍以上の差です。
修理の現場ではどう違うのか(スマップル熊本店のスタッフに聞きました)
ここからは、実際にiPadを直しているスマップル熊本店のスタッフに聞いた話です。

—— 分離型と一体型で、いちばん違うのはどこですか
「お客様にとっていちばん大きいのは料金です。全然違います。分離型はガラスか液晶か、壊れているほうだけを替えられるので安く済みます。一体型はその選択肢がなくて、画面をまるごと交換するしかありません」
—— 画面を交換したあと、Apple Pencilが使えなくなることがあると聞きました
「使えなくなる、というより線が波打つという出方が多いです。まっすぐ引いたつもりの線が、細かく波を打ったようにガタつく。市販されている互換のパーツには、Apple Pencilにきちんと対応していないものが多いんです」
—— お店ではどうしているのですか
「Apple Pencilが問題なく使えるパーツを選んで仕入れています。当店では取り扱いがあります。ただ、これはどのお店でも同じというわけではありません。だからApple Pencilを使っている方は、修理を頼む前に『交換したあともApple Pencilは今までどおり使えますか』と一言確認したほうがいいと思います」
Apple Pencilを使っている方へ。画面交換で使われるパーツによっては、交換後にApple Pencilの線が波打つことがあります。対応したパーツを扱っているかどうかは店舗によって違うので、修理を申し込む前に確認しておくと安心です。ノートやイラストにiPadを使っている方ほど、あとから気づいて困ることになります。
修理に出す前に確かめておきたいこと
- 自分のiPadが一体型か分離型かを調べる。上の一覧で分かります。
- 分離型なら、ガラスと液晶のどちらが壊れているかを伝える。表示が正常でタッチも効くならガラスだけで済む可能性があります。
- Apple Pencilを使っているかどうかを伝え、交換後も今までどおり使えるパーツかを確認する。
- 見積もりのときに、その料金がどこまで含んだ金額か(部品代・作業代・診断料)を聞いておく。
よくある質問
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分離型なら必ず安く済みますか?
ガラスだけ、あるいは液晶だけが壊れている場合は安く済みます。ただし落とし方によっては両方が傷んでいることもあり、その場合は両方の交換になります。まずは表示が正常か、タッチが効くかを確かめてください。
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一体型でガラスだけを替えることはできませんか?
ガラスと液晶が貼り合わされているため、基本的には画面ユニットごとの交換になります。剥がして貼り直す作業自体は技術的に可能ですが、割れたガラスを取り除く際に液晶を傷めるおそれがあり、一般的な修理店では扱っていないことがほとんどです。
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画面を交換したあと、Apple Pencilは今までどおり使えますか?
使われるパーツによります。Apple Pencilに対応していないパーツだと、線が波打つことがあります。対応したパーツを扱っているかは店舗ごとに違うので、修理を申し込む前に確認してください。
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自分のiPadが一体型か分離型か、どうやって調べればいいですか?
「設定」→「一般」→「情報」で機種名を確認し、この記事の一覧と照らし合わせてください。画面が映らない場合は、本体裏に刻印された「A」で始まる型番から機種を特定できます。
出典
- Apple「iPad – モデルを比較する」(フルラミネーションディスプレイの記載。2026年9月7日確認)
- 料金の例と現場の話:スマップル熊本店(iPad修理のページ)への取材。2026年9月7日
お住まいの地域のiPad修理店を探せます。料金や対応機種は店舗ごとに違うので、見比べてみてください。
